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【出前講座】三条第四中学校3年生のみなさん

511()に、三条市立第四中学校で3年生約100名を対象に防災講話を行いました。

第四中は校区内に旭小・保内小・井栗小の3つの小学校があります。6月の下旬に開催される地域合同防災訓練にむけて、第四中の3年生が下級生、地域の小学生にそれまでの防災学習で外部講師から学んだことを自ら教える「四中レスキュー」という取り組みが毎年行われています。


中越防災安全推進機構では、その地域合同防災訓練までのプログラム作りのお手伝いをしており、今回はプログラム全体の第一歩、いわば防災学習に取り組む動機づけとして「中学生が防災教育を学ぶ意義~熊本地震被災地でみたことをもとに~」と題した講話を行いました。

講師は、3月まできおくみらいの受付を担当し、この4月から地域防災力センターのスタッフとして働いている松井が勤めました。中学校に出向いての講座は今回が初めてです。414日に発生した熊本地震の被災地に、416日~19日に長岡市より派遣された先遣隊の1人として現地で見聞きし、感じたことをもとに、「中学生がなぜ防災教育に取り組むのか」についてお話ししました。

熊本での経験で伝えたいことが多すぎたため、準備段階ではまずエピソードの整理から行いました。講話のほかに、新聞紙でスリッパを作る時間もとったために、休憩時間を5分いただき、55分間で授業の組み立てを行いました。

★防災講話(35分)→新聞スリッパ作り(10分)→質疑応答→(7分)→感想発表(3分)

 

 

講話では、現地で撮影した写真を交えながら地震発生2日~5日後の避難所の様子や現地でお会いした方々の様子、避難所で会った小中学生の様子をお伝えし、そこから考えられる災害時の中学生の役割をお話ししました。


30分間講話を聴き続けるというなかなか集中力が必要な状況でしたが、こちらの予想に反してテスト勉強かの如く皆さん真剣にメモを取っている姿が印象的でした。

 

後半のスリッパ作りでは、周りの人と会話のキャッチボールを楽しみながら防災知識を得ることができたのではないかと思います。

熊本の現地へ行ってきた者が講師ということで、事前にたくさんの質問をいただいていました。

「物資は地震があってから何日後に届くのか」

「被災者の方にどんな声掛けをするのか」

「支援をするときに心がけていることは何か」

「多くの災害現場で共通していることはあるか」

「想像と違っていたことはあるか」

「災害時にまず私たちがやるべきことは何か」

などなど、通り一遍ではなく鋭い質問内容から第四中の皆さんの今回の地震に関する関心度の高さが伺え、答えがいがあるなと楽しみな気持ちで当日を迎えました。

時間の関係で当日は3問しか答えられなかったのですが、のちほど書面でお答えします。

最後に、ひとりの生徒が感想を発表されました。

「テレビやラジオ、新聞などでは知ることのできない現地の状況を知ることができ、とても勉強になりました。一番印象に残ったのは、避難所で小中学生が避難者の方にバナナを配っていたという話です。ひとりひとりが助け合いの気持ちを持てば、ほかの人にも勇気を与えられることを知り今後に生かしていきたいと思いました。私は中越地震の時、まだ小さくほとんど覚えておらず、大きい災害はほぼ未経験ですが、今日の話を聞いて災害が起こった時に自分がどう行動したらいいのか知ることができて良かったです。本当にありがとうございました。」

まさに、こちらの伝えたかったところを感じ取り、短時間で自分の言葉にまとめられていました。私自身、初めての学校出前講話で、うまくお伝えできているか大いに不安だったのですが、この感想を聞き、胸が熱くなりました。今後も第四中のみなさんと防災学習を進めていくことが本当に楽しみです。

次回は、学校が避難所となり、そこへとある家族が避難してきた場合に起こりうる課題をグループで話し合うワークを予定しています。

熊本地震の発生以来、新潟県内の小中学校でも防災学習についての問い合わせを多数いただいており、意識の高まりをひしひしと感じています。

この高まった意識を受け、中越防災安全推進機構では、中越メモリアル回廊各施設や語り部の方など、中越地震で得た教訓を活用しながら、子どもたちが自分のこととして災害をとらえ、自分で自分の命を守り、周りにも目を向けられるよう引き続きお手伝いを行ってまいります。

 

511()に三条市立第四中学校で3年生約100名を対象に防災講話を行いました。第四中は校区内に旭小・保内小・井栗小の3つの小学校があります。6月の下旬に開催される地域合同防災訓練では第四中の3年生が下級生、地域の小学生にそれまでの防災学習で外部講師から学んだことを自ら教える「四中レスキュー」という取り組みが行われています。

中越防災安全推進機構では、その地域合同防災訓練までのプログラム作りのお手伝いをしており、今回はプログラム全体の第一歩、いわば防災学習に取り組む動機づけとして「中学生が防災教育を学ぶ意義~熊本地震被災地でみたことをもとに~」と題した講話を行いました。

講師は、3月まできおくみらいの受付を担当し、この4月から地域防災力センターのスタッフとして働いている松井が勤めました。中学校に出向いての講座は今回が初めてです。414日に発生した熊本地震の被災地に、416日~19日に長岡市より派遣された先遣隊の1人として現地で見聞きし、感じたことをもとに、「中学生がなぜ防災教育に取り組むのか」についてお話ししました。

熊本での経験で伝えたいことが多すぎたため、準備段階ではまずエピソードの整理から行いました。講話のほかに、新聞紙でスリッパを作る時間もとったために、休憩時間を5分いただき、55分間で授業の組み立てを行いました。

★防災講話(35分)→新聞スリッパ作り(10分)→質疑応答→(7分)→感想発表(3分)

講話では、1年間かけて取り組んでいく防災学習の動機づけとして、現地で撮影した写真を交えながら地震発生2日~5日後の避難所の様子や現地でお会いした方々の様子、避難所で会った小中学生の様子をお伝えし、そこから考えられる災害時の中学生の役割をお話ししました。

30分間講話を聴き続けるというなかなか集中力が必要な状況でしたが、こちらの予想に反してテスト勉強かの如く皆さん真剣にメモを取っている姿が印象的でした。後半のスリッパ作りでは時間が限られていたために全員が作り終えることはできませんでしたが、周りの人と会話のキャッチボールを楽しみながら防災知識を得ることができたのではないかと思います。

熊本の現地へ行ってきた者が講師ということで、事前にたくさんの質問をいただいていました。

「物資は地震があってから何日後に届くのか」

「被災者の方にどんな声掛けをするのか」

「支援をするときに心がけていることは何か」

「多くの災害現場で共通していることはあるか」

「想像と違っていたことはあるか」

「災害時にまず私たちがやるべきことは何か」

などなど、通り一遍ではなく鋭い質問内容から第四中の皆さんの今回の地震に関する関心度の高さが伺え、答えがいがあるなと楽しみな気持ちで当日を迎えました。

時間の関係で当日は3問しか答えられなかったのですが、のちほど書面でお答えします。

最後に、ひとりの生徒が感想を発表されました。

「テレビやラジオ、新聞などでは知ることのできない現地の状況を知ることができ、とても勉強になりました。一番印象に残ったのは、避難所で小中学生が避難者の方にバナナを配っていたという話です。ひとりひとりが助け合いの気持ちを持てば、ほかの人にも勇気を与えられることを知り今後に生かしていきたいと思いました。私は中越地震の時、まだ小さくほとんど覚えておらず、大きい災害はほぼ未経験ですが、今日の話を聞いて災害が起こった時に自分がどう行動したらいいのか知ることができて良かったです。本当にありがとうございました。」

まさに、こちらの伝えたかったところを感じ取り、短時間で自分の言葉にまとめられていました。私自身、初めての学校出前講話で、うまくお伝えできているか大いに不安だったのですが、この感想を聞き、胸が熱くなりました。今後も第四中のみなさんと防災学習を進めていくことが本当に楽しみです。

次回は、学校が避難所となり、そこへとある家族が避難してきた場合に起こりうる課題をグループで話し合うワークを予定しています。

熊本地震の発生以来、新潟県内の小中学校でも防災学習についての問い合わせを多数いただいており、意識の高まりをひしひしと感じています。この高まった意識を受け、中越防災安全推進機構では、中越メモリアル回廊各施設や語り部の方など、中越地震で得た教訓を活用しながら、いかに多くの子どもたちが自分のこととして災害をとらえ、自分で自分の命を守り、周りにも目を向けられるようになるかというお手伝いを引き続き行ってまいります。